注文住宅で明るい空間をつくるための採光テクニック
2022.09.01
快適な住まいのポイントとしても挙げられるのが「採光」。
お家が明るいと気分も晴れやかになるため自然光を室内に取り入れるための設計は家づくりにおいてとても大切です。
今回は注文住宅を検討する際の採光についてご紹介いたしますので家づくりをお考えの方は参考にしてみてください。
家具の配置を中心に窓の位置や大きさを合わせる
ご存知の通り、自然光はどの角度でも一定の光があたるのではなく、角度によって光の入り方が異なるため、場所によってとても明るく感じる場合と少し暗く感じてしまう場合が生じます。
つまり、ある位置に窓を設け採光がとれるように設計をしてみたものの、そもそも座る位置が考慮されていない場合、実際に生活をはじめてみると何だか暗く感じるということが起こってしまうということです。
こういったケースを防ぐために重要なのが家具の配置で、設計段階から普段室内のどの場所で過ごすことが多いかを具体的にイメージし、ダイニングテーブルやソファの位置を決めた上で、適した位置に窓を設けるようにしましょう。
ある程度、窓の大きさや高さを考慮すれば暗く感じることを防ぐことはできますが、家具の位置を意識しないことで、場所によってはまぶしさを感じるケースもありますので、注意が必要です。
窓の選び方
窓の種類は20種類以上あるとされていて、素人目では一見するとどの窓を選べば良いのか分かりにくいのですが、一般的には窓の面積が大きくなるにつれて、コストも高くなっていきます。
そのため、窓を選ぶ際はそれぞれの場所に必要な採光性や、通気性を明確にした上で、それぞれの家庭にあった窓を選んでいくことが必要となります。
日本の住宅でよく使われている窓には、床から天井近くまである大きな窓の「掃き出し窓」や、2枚の窓を左右に引くことで開閉ができるタイプの「引き違い窓」や、逆に開閉の出来ないタイプの「はめ殺し窓(FIX窓)」などがありますがどのようなものを選ぶと明るい部屋になるかを解説していきましょう。
「縦すべり出し窓」は、開閉することができない「はめ殺し窓(FIX窓)」と違って開けたり閉めたりすることができるため、風の通りもよく、引き違いの窓より省スペースになるため、家具を配置する壁面がとれます。
また、縦すべり窓を2枚以上並べて窓を開けることによって「引き違い窓」よりも風の通りも良くなります。採光が必要なポイントに簡単に取り入れやすく、お部屋のアクセントとしても人気があります。
すべり出し窓や、開き窓、倒し窓といった開閉ができる窓では、窓を開く方向で風の流れや、部屋の明るさといったところも変わってしまうため、明るく快適な空間作りをするためにはどこから空気が通って、出ていくのかといったことまでを考えて、窓を開く方向を決めることが大切です。
子ども部屋の採光の考え方
子ども部屋が暗いと閉塞感を感じやすくなるため、子どもが勉強などを行っても長時間集中しにくい部屋となってしまいます。そのため自然光が入りやすいように大きめの窓を設置し、部屋全体が明るくなるように採光を考えることが必要になります。
小さいお子さまがいる家庭の場合、大人の目が届いていない際に、子どもが勝手に窓を空けてしまい、窓から転落してしまうという危険性があるため、1m以上の高さに窓を設置するようにしましょう。
また、小さいお子さまの安全性を考えて採光までを考える際には、引き違い窓の使用を避けて、窓の種類をはめ殺し窓にすることや、網戸がはめ殺しになっているものを使うことで、安全性も高く採光性の高い子ども部屋にすることができます。
窓の位置を考える場合は通風や採光のも考慮する
すべり出し窓の説明の際に少し説明をしましたが、明るい空間づくりをするためには、採光といった物理的な明るさだけはなく、風の通りの良さまでを意識することで、より自然を感じられる空間となるため、明るく気持ち良く過ごすことができます。
それぞれの空間でどのような風の流れをするのかまでを考えると、窓の位置は最低でも違う方角の2箇所に窓を設置するように考えることができます。
窓の種類によっても空気の通り方は変わるため、空気の通り道を意識をすることで、常に清々しい外の空気をお家にも送り込めるお家にしていきましょう。
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