「合板」と「無垢材」の違い
2025.09.26
皆さんのお家の床はどんな床ですか?
床に使う材質で家の印象が大きく変わってくるのはもちろん、
足触りも選ぶ床材によって全然変わってくるので、どんな床材を選ぶかはとても重要です。
床材にはクッションフロアやタイルなどもありますが、
一般的にはフローリング(木材や木材系の素材で作られた床材のこと)を使うことが多いです。
フローリングには様々な種類があり、素材によって特性が異なりますが、
住宅で使用される素材には大きく分けて「合板」と「無垢材」があります。
そもそも「合板」と「無垢材」の違いが分からないという方もいらっしゃるかと思いますので、
まずは合板と無垢材の違いについて説明しますね。
【合板】
合板フローリングは、複数の板を接着剤で貼り合わせている床材のことで、
重ねた合板の上に、厚さ0.3mm~3mm程度の薄い木の板や、
プリントシートなどの化粧材を貼り付けています。

合板と合わせると12mmから15mm程度になるものが一般的ですが、
パッと見た感じでは合板と無垢材の見分けがつかないという方もいらっしゃいます。
見分けにくい理由の一つとして、この薄い木の板に天然の木を使うことで、
見た目が無垢材と同じ自然な木目になるということがあります。
フローリングの伸縮もほとんどないため、
寸法の安定性が高く施工しやすいというメリットもあります。
デメリットとしては、薄い木の板を化学接着剤で貼り合わせているため、
接着剤の使用量が増えて、人にとって有害な物質が増えてしまうこと。
現在、接着剤に入っているホルムアルデヒドという化学物質が
健康に害を与える代表的な物質として挙げられています。
そこで、ホルムアルデヒドが入っていない接着剤や、
排出量を抑えた接着剤などには、
F⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎(エフフォースター)などと⭐︎の数で安全性を示すようになっていて、
それを使っておけば安心ということになっています。
ただ、このホルムアルデヒドだけが健康に害を与えているのかというと、
全くのお門違いです。
健康に害を与える化学物質は他にもたくさんあって、
それら全てを規制しなければ意味がないのですが、
何故かホルムアルデヒドだけが悪者にされています。
【無垢材】
無垢材とは天然木から取り出した木を一枚の板にした自然素材のことです。

一枚物なので、合板のように複層になっていません。
並べてみるとこんな感じ。

無垢フローリングの素材にはオークやロックファーといった固めの木材や、
柔らかいマツやシンゴンなど様々な種類があります。
メリットとしては、自然素材の風合いや肌触りが心地よく、
無垢材は断熱性があるので足の裏の体温が奪われにくく、
全身の冷えを防いでくれるという効果があります。

また、木材が衝撃を吸収してくれるため、
無垢フローリングにすると足が疲れにくいというメリットもあるので、
長い時間を過ごすリビングや、はだしで過ごすことの多い子供部屋などに最適です。
デメリットとしては、無垢フローリングの床材は色合いや木目が1本1本異なるので、
フローリングを貼る際には事前に床に張る順番を決める「仮並べ」という作業が必要になってきて、
合板のフローリングと比べると施工に手間と時間が掛かってしまいます。
無垢材は本来、無塗装の場合は、
無垢の木が空気中の水分を吸ったり、吐いたりすることで、
膨張と収縮を繰り返しています。

この無垢の木が呼吸することを調湿効果と呼びますが、
調質効果によって室内のカビ菌の繁殖を抑制して、
アトピーやぜんそくを緩和させる効果があります。
でも、住宅会社によっては使用する無垢材に
ウレタン塗装がしてあるものを使用しているケースも多く、
そのことによって調湿効果が損なわれて、
無垢の木が空気中の水分を吸いにくくなってしまいます。
無添加住宅では、ウレタン無塗装の無垢材を使うことが基本となっているので、
無垢材本来の香りや、風合いを感じることができます。
さらに室内の湿度調整もしてくれるため、一石二鳥。
実際に体感してみると違いがハッキリわかるので、
興味のある方はぜひモデルハウスにお気軽にお越しくださいね。
お待ちしていますm(_ _)m
高田
家づくりに関することなど、
どんなことでもお気軽にお問い合わせください。


お電話でのお問い合わせ

■定休日/水曜日、年末年始
メールでのお問い合わせ